スパイス&ハーブ総合研究所
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◆プロローグ4-4
Q.世界にはどんなミックススパイスがあるのですか?

A.ミックススパイスとは、名前の通り複数のスパイスをミックスしたものです。地域や国により、様々なミックススパイスが存在しますが、それぞれの食文化に根付いたスパイス&ハーブが配合されており、料理の風味付けに使えば、手軽にその国らしさを加えることができます。

 世界各地にはさまざまな種類のミックススパイスがあり、それぞれ個性豊かな香りを生み出しています。地域により使われるスパイス&ハーブには傾向があり、インドから中近東、アフリカにかけては唐辛子、クミン、コリアンダーなど、ヨーロッパではナツメッグ、クローブ、シナモンや、ハーブ類、アメリカでは唐辛子、クミン、マスタード、パプリカなどが配合されたミックススパイスが多いのが特徴です。
 それでは、具体的にどのようなミックススパイスが存在するのか、代表的なものをご紹介しましょう。

■アフリカ
ミックススパイス名(国名) ミックスされている原料 用途
ダッカ〔デュカ〕(エジプト他) ごま、コリアンダーシード、クミン、ナッツ類など パンにオリーブ油をつけ、そこにダッカをくっつけて食べる
ラセラヌー(モロッコ) カルダモン、クベバ、ナツメッグ、ロングペッパーなど20種類以上のスパイスやドライフラワーを混合 羊料理、米料理、クスクス料理や、タジン(専用鍋で作る煮込み料理)などに。
ベルベレ(エチオピア) 唐辛子、クローブ、ジンジャーに複数のスパイス(料理や好みで選択)を混合 エチオピアのシチュー”ワット”などに。
ザーター(北アフリカ) 白ごま、スマック、オレガノなど 肉料理、野菜料理に。また、オリーブ油と混ぜてパンに塗って焼くなど。

 

■中近東
ミックススパイス名(国名) ミックスされている原料 用途
バハラット(湾岸諸国) ナツメッグ、ブラックペッパー、コリアンダーシード、クミン、クローブ、シナモン、カルダモン、パプリカなど 肉料理、野菜料理に。
ザグ(イエメン) 赤唐辛子、コリアンダー(リーフ)にレモンやにんにく、コリアンダー(シード)など好みのスパイスを混合(ペースト状) 様々な料理に薬味として利用。

 

■アジア
ミックススパイス名(国名) ミックスされている原料 用途
七味唐辛子(日本) 唐辛子、ごま、けしの実、青のりなどを混合 麺類や鍋料理などに。
五香粉(中国) 山椒、シナモン、クローブ、八角、陳皮などを混合 煮物、揚げ物、スープなど様々な中華料理に。
ガラムマサラ(インド) ペッパー、唐辛子、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモンなどを混合 肉、魚、野菜料理など。(素材や家庭により配合は様々)
カレー粉(インド他) ターメリック、クミン、コリアンダー、唐辛子などを混合 カレー料理に。
パンチフォロン(インド) クミンシード、二ゲラ(ブラッククミン)、フェネグリーク、マスタードシード、フェンネルシードを混合 豆料理や野菜料理に。
チャートマサラ(インド) 塩、アムチュール、クミン、コリアンダー、アジョワン、アサフェティダ、ブラックペッパー、唐辛子などを混合 生野菜、ゆで卵、果物などにかけて利用

 

■ヨーロッパ
ミックススパイス名(国名) ミックスされている原料 用途
カトルエピス(フランス) ナツメッグ、シナモン、クローブ、ブラックペッパーなどを混合 テリーヌやパテの他、卵料理やシチュー、グラタンに
エルブドプロバンス(フランス) タイム、セージ、ローズマリー、マジョラム、サボリーなど 南フランス地方の家庭料理(煮込み、炒め物、焼き物など)に。
ピクリングスパイス(イギリスなど) コリアンダーシード、オールスパイス、クローブ、マスタードシードなど ピクルスを漬け込むときに。

 

アメリカ(南北)
ミックススパイス名(国名) ミックスされている原料 用途
チリパウダー(メキシコなど) 唐辛子、クミン、オレガノなどを混合 チリコンカン、チリビーンズなどの煮込み料理の他、様々な料理に
ケイジャンスパイス(アメリカ合衆国) パプリカ、マスタード、クミン、唐辛子など ジャンバラヤ(炊き込みご飯)、ガンボ(スープ)など、アメリカ合衆国南部の郷土料理に。

 

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