スパイス&ハーブ総合研究所
ホーム
S&B
お知らせスパイス&ハーブ事典ヘルシー研究室レシピ研究室こども研究室資料室ハーブのすすめ研修旅行
◆スパイス&ハーブ クッキング ヒント

香りを使いこなすヒント

スパイス&ハーブの香りを使いこなすには、
・香りの正体は精油であること ・精油の含まれる場所を知ること
・熱には弱いハーブがあること ・熱によって変化するのを利用する
・熱によって香りを引き出すスパイスもある ・微妙な香りの違いを知る
・香りを移して楽しむ
以上を踏まえることです。

 スパイス&ハーブのまず第一の作用は、香りと説明しましたが、香りを使いこなすには香りの性質や働きをよく知ることが必要です。

◆香りの正体−精油

まず、スパイス&ハーブの香りの正体は精油と呼ばれる揮発性の成分です。英語ではエッセンシャルオイルと呼ばれます。
 料理をおいしくしてくれる、各々のスパイス&ハーブが持つ特有の馥郁(ふくいく)たる香りは、成分として含まれる多くの精油によるものなのです。また最近話題になることが多い、スパイス&ハーブの効果効能もこの精油によるところが大きいのです。 
 この精油の性質を知ることで、スパイス&ハーブをうまく使いこなすヒントが幾つか見つかります。

◆精油がよく含まれる場所を知ること

 まず、精油が含まれている場所を知っておきましょう。スパイスは歴史的に使う場所を決めながら使われてきた歴史がありますので、使っている場所が即ち多くの精油が含まれる場所ということになります。
 知っておきたいのは、ハーブです。ハーブは葉や茎を使う場合が多いのですが、精油成分は、植物の腺毛、油腺、油細胞、油道など、特殊な組織や細胞に蓄えられています。そしてそれが破壊された時、芳香が発生するのです。
 したがって、フレッシュのハーブを使うときは、ちぎったり、叩いたりして、精油を蓄えている組織を破壊し、芳香が立ちやすくしてやることが、ハーブを使いこなす一つのコツということになります。
 また、ドライのローレルも、ホールを煮込み料理に使う時、切込みを入れるか、ちぎって使うのが効果的です。

◆熱には弱いハーブがある

 精油成分は熱に強いもの、弱いものがありますが、一般に熱に弱いものが多いのです。特に、チャービル、チャイブ、タラゴン、パセリ、バジルなど葉が柔らかく、香りの穏やかなハーブは、あまり熱のダメージを受けない、仕上げに使った方がより効果的に香りを引き出せます。熱の影響を受けにくくする調理のテクニックを使ってもいいのです。特にフレッシュのハーブは、<素材にはさむ><巻き込む>という料理のテクニックを使うといいでしょう。
 また、魚や肉の臭み消しにスパイス&ハーブを使うときは、下ごしらえの段階で、加えます。

◆熱によって香りの全体量や感じ方が変化するのを利用する

 それに対して、熱に強いハーブやスパイス類は、熱のかけ方や、調理中に入れるタイミングで香りをコントロールしたり、熱によってロースト感を出したりするというテクニックが使えます。
 例えば、ハーブでも香りの強いローズマリー、セージ、タイムなどはうまく熱をかけて香りを和らげるのがよいでしょう。

◆熱によって香りを引き出すスパイスもある

 日本ではおなじみの七味唐辛子に含まれている素材の幾つかは、熱をかけて香ばしさを出しています。例えば唐辛子ですが、辛味の成分だけでなく、香りの成分も含まれています。しかし、唐辛子に含まれている香りの成分は不揮発性のものが多く、通常の状態では香りはあまりしません。
 そこで熱をかけていない唐辛子に、煎ること(焙煎)によって香ばしさを出した唐辛子を混ぜて作る場合があります。その他のごま、麻の実、けしの実も不揮発性の香り成分が多いので、焙煎をして香ばしさを出しています。

辛みを使いこなすヒント

スパイスの強烈な辛みを楽しむ家庭も多くなっています。でも「スパイス=辛い」という先入観を捨てる必要もありそうです。

 辛み付けの作用ですが、エスニックブームやグルメブームの中で、辛みも家庭の中で楽しむようになってきました。当然辛さを演出するのはやはりスパイスですが、気をつけなければいけないのは、スパイスと「辛い」を混同しないことです。
 日本では「スパイスを効かす」とか「スパイシーな」と言うと、ピリッとした、刺激的な辛さを連想してしまいます。比喩的にも刺激を与えるといった意味に使われますが、スパイス&ハーブを使いこなすには、“スパイスは辛い”という先入観を捨て去る必要があります。辛さの成分を持っているスパイスは全体の一割にも満たないのです。
表に代表的な辛いスパイスの、それぞれの辛みの特徴をまとめておきます。

スパイス 主な辛味成分 辛味の特徴
唐辛子 カプサイシン 舌が焼けるような強烈な辛さ。もっともホットで持続性もある
こしょう ピペリン ピリッとしたシャープな辛さ
ジンジャー(しょうが) ジンゲロン 甘い芳香性を伴ったさわやかな辛さ
わさび、和からし、ホースラディッシュ アリル芥子油(アリルイソチオシアネート) 揮発性ならではの鼻にぬけるツーンとした辛さ。揮発性なので熱に弱い。時間が経つと辛さもぬけてしまう
洋からし ベンジル芥子油(パラハイドロオキシベンジルイソチオシアネート) 弱揮発性。刺激の少ないマイルドな辛み
山椒 サンショール しびれるような強い辛み

色を使いこなすヒント

色付けのスパイスは10種類くらい。色や性質を知って使いこなしましょう。最近は、ハーブの緑、形、さらには可憐なハーブの花を料理の演出に使うなど、彩りにスパイス&ハーブが大活躍です。

 見た目にも鮮やかな料理はそれだけで食欲がわいてきます。料理のおいしさのかなりの部分は、色を含めた見た目で決まるとも言われています。それだけにスパイス&ハーブの色付けの働きは大変重要なものがあります。
ただ、色付けのスパイスの種類は多くはなく、ターメリック、サフラン、パプリカ、パセリ、くちなし、しそなど10種類くらいしかありません。代表的な色付けのスパイスについては、(表7)をご覧ください。
 しかし、最近はフレッシュハーブで鮮やかな緑や、形を演出する機会も増えてきました。また乾燥ハーブもフリーズドライで色も鮮やか、香りも新鮮、しかも産地にもこだわった製品も発売されており(「S&B摘みたての香り」や「S&Bラ・スパイスシリーズ」)、色付け・形の演出も幅が広がってきました。
 さらに、ハーブの可憐な花を飾りに使ったり、実際に食べてみたりするなど、ハーブの豊かな色彩や、そのものの形を活かす使い方も増えてきました。
 その意味で色付けに加えて、スパイス&ハーブには彩りの作用もあると覚えておくのがよいでしょう。
 花を飾ったり、食べたりして楽しめるハーブには、マロウ、ボリジ、スィートバイオレット(ニオイスミレ)、ナスタチウム、コーンフラワー(ヤグルマギク、ヤグルマソウ)などがあります。

表7)色付けのスパイス
スパイス 色素成分 特徴
ターメリック クルクミン 黄色 カレーに欠かせない黄色を演出。ターメリックライスなどに。油溶性
パプリカ カプサンチン 赤〜赤橙色 熱に対して安定で油によく溶けるので、油を用いる料理、焼き菓子、オムレツ、煮込み料理に適します
サフラン クロシン 黄金色 水によく溶け、少量で充分色付けできます。サフランライス、ブイヤベースに欠かせません
クチナシ クロシン 黄色 クチナシの実を利用します。栗きんとんなどに使用します

サイトマップ
ページの先頭へ
エスビー食品株式会社 Copyright