インド料理では、調理の最初(材料を炒める前)にホールのスパイスを油で炒め、その香りを充分に引き出してからその他の具材を炒めるという調理手法がよくとられます。この調理の最初の段階で使用するスパイスのことをスタータースパイスと呼び、クミンシードが代表的な存在で、他に、マスタードシードやフェネグリーク、パンチフォロン(インドのミックススパイス)などもスタータースパイスとして使われることがあります。調理の最初の段階でじっくり炒めることで、ホールスパイスの香りを充分に引き出すことができ、インド料理独特の、スパイシーで香り高い風味に仕上がります。
例えばカレーを作るとき、まず玉ねぎなどの具材を炒めるところから始めることが多いと思いますが、その前に油でクミンシード炒めて香りを出すというひと手間を加えるだけで、香ばしく本格的なカレーを楽しむことができます。具体的には、カレー4人前に対し、クミンシード小さじ1/2が使用量の目安です。鍋に油を入れて火にかけ、分量のクミンシードのうち2〜3粒加えてみて、シューッと細かい泡が出るようになったら、残りのクミンシードを入れてきつね色になるまでよく炒めます。そこに、いつも通りの順で具材を加えて炒めましょう。
簡単ですので、ぜひお試し下さい。