日本でも味噌・醤油といった伝統の基本調味料がどこの家庭にも備わっているように、インドではその家庭に代々伝わる調合のガラムマサラを常備しています。またヨーロッパでは、日本で売られているスパイスのビンの2倍も3倍も容量のある大きなスパイスのビンがずらっと並んでいる家庭も珍しくありません。「主婦の賢さはスパイスの棚を見ればわかる」とさえ言われています。
皆さんの家庭でもこしょうや七味唐辛子、チューブ入りのわさびやからし、それからカレー粉も食器棚に並んでいませんか?生鮮野菜のしそやにんにく、しょうがが冷蔵庫に入っていませんか?もしかしたら庭にさんしょうの木などありませんか?日本でも薬味という形で香辛料を使ってきました。生のしそやみょうがなどは、ジャパニーズハーブと言っても差し支えないでしょう。サランラップ販売のおいしさ保存研究所が昨年(1999年)5月に行った調査によりますと、日本の家庭にはチューブ入りわさびやからし、七味唐辛子、カレー粉など平均13.2種類の香辛料が備わっているそうです。意外に多いと思いませんか?
ただ日本の香辛料の使い方は薬味として、素材に添えるとか、煮魚にはしょうがを使うなど、だいたいは一つの香辛料で済ませる場合が多いようです。その点で、いろんなタイミングで使ったり、複数のスパイスを組み合わせるといった西洋流の使い方とは少し異なります。しかし日本にも香辛料の伝統はありますし、あとは工夫とチャレンジ精神でわが家の味を作っていきましょう。特に入門のスパイスであるシーズニングスパイスの中から気に入ったシーズニングスパイスを揃えてコツをつかんでいく、あるいは、食べ歩きしていた時に気に入った料理に家庭で挑戦してみるなど、自分で楽しめる方法で徐々にレパートリーを増やしていきましょう。何よりも楽しんで、創造力を発揮してチャレンジしていくことが大切です。