スパイス&ハーブ総合研究所
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Q.即席カレーの固形ルウはどうやって固めているのでしょうか?
A.トレーに充填した後、すぐに冷やして固めます。

家庭用の即席カレーは、板チョコレートのように固められた固形ルウがほとんどですが、このようにルウが固まるのは原料に含まれている油脂分の働きによります。
即席カレールウの油脂原料としては、ラード(Lard、豚脂)・ヘット(ドイツ語でFett・オランダ語でVet、牛脂)等の動物性油脂やパーム油等の植物性油脂が使われています。製品に仕上げる際には、それら個々の油脂を単品または複数混合したものを、或は植物性油脂だけを、精製・加工して、融点・風味・口当たりなどの調整を行いますが、このうち融点については常温では溶け出さないように調整されています。油脂分が常温では固まるというこの性質を利用してルウ全体が固められるのです。

しかし工場で作られたばかりの熱く溶けた状態のルウを、常温の中で時間をかけて自然に固めようとしても、その間に比重の重い成分が沈殿し結果的に油脂分が浮かび上がった状態になり、ルウ全体が固まりにくかったり、ブルーミングの原因にもなってしまいます。


即席ルウの冷却工程

従って充填直後の油脂分と他の成分が均等に混じり合っている状態のままで急冷し、凝固点以下に下げてしまうのです。この工程によって固形ルウが出来上がるのです。
ところが工場出荷後、暑いところや直射日光の当たるところに長時間放置しておきますと、ルウ(油脂分)が溶け出し、次第に油脂分が浮き上がった状態になってしまいますので、この後常温に戻したとしてもルウがドロッとしたままの状態で家庭に届いたりブルーミングが発生します。
最近は簡単に油脂分が分離しないような工夫もされていますが、取扱には十分注意したいものです。

  

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