スパイス&ハーブ総合研究所
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Q.カレー粉の市場はどれくらいの大きさで、どんなトレンドなのでしょうか?

A.カレー粉は今や家庭に欠かせない基本調味料になり、様々な味付け・風味付けに活躍しています。最近は、高級タイプのカレー粉やハーブの風味が漂う新しい切り口のカレー粉も発売され、バリエーションの幅も広がっています。

明治維新とともに日本に入ってきて以降、カレーの基本になったのがカレー粉ですが、最初はイギリスのクロス&ブラックウェル社のカレー粉、通称“C&Bカレー”(日本では現在はネスレ日本(株)が発売)が市場を席巻していました。そして1923年(大正12年)エスビー食品の創業者・山崎峯次郎が艱難辛苦の末、純国産のカレー粉の製造に成功して以来、数多くのスパイスを絶妙な比率でブレンドし、日本人の繊細な味覚感覚にマッチした最高水準の日本のカレー粉が次第に広まっていき、今やどこの家庭にも赤い缶のカレー粉がキッチンの一角を占めるようになりました。
歴史を振り返ってみますと、戦前から戦後しばらくはやはりカレー粉からカレーを作る人が多かったと思われます。しかし、1950年代半ばから良質の即席カレーができるようになり、また1960年代末にはレトルトカレーも発売され、カレーをカレー粉から作ることは少なくなり、カレー粉を使う機会も大きく減るのではないかと心配されました。グラフからもわかるように、事実60年代から70年代にかけて生産量も減ってます。しかし、80年代に入って持ち直し、最近はほぼ横ばいで推移しています。

これは80年代のグルメブームやエスニックブーム、内食回帰などの要因で、カレー粉を様々な味付け・風味付けに使う調味料としての用途が拡大してきたのではないかと思われます。つまりカレーは今や味噌・醤油などに並ぶ家庭の基本調味料の一つとして定着したのではないでしょうか。

グラフ)カレー粉の生産量推移
(S&Bのデータと農林水産省食品流通局調査のデータより作成)赤い線は調査対象を増やしたデータ。

最近では、さらにこだわりのカレー粉も登場しています。ハーブの香りがほのかに漂うS&B「ナチュラルハーブカレーパウダー」(写真右)や、それぞれのスパイスに合わせた最適の条件で焙煎(香りを出し、まとめるために煎ること)し、熟成(やはり香りをまとめるために一定期間寝かせること)させるなど、製法にも徹底的にこだわった高級タイプのS&B「ナチュラルピュアカレーパウダー」が発売されています(写真左)。カレー粉も時代に相応しく進化しているようです。

 
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